THIRTY THREE RECORD

Nebowの寝坊 #5

Date : 2019.04.17 / Author:Nebow

思い出の形をよりはっきりと持てる者たちはその激しさに苦しむものだ
優れたものには優れたもの毎の色彩と解像度がある
その眩さは時に段階的な障害となって意識を阻み
脳裏に巡るものごとを当然やりすごさせない

そのことを知らぬ者達によって名付けられた様相に甘んじてはならない
人は恐れから知覚の外のあるものを敬遠し大挙して虐げてしまうものだ
人は分かるために分ける

貴方の見た美しさは真実
美醜に歪みが生じるとしたらそれは持たざる者達の基準を許した為に起こること

時計は知覚の為の共有基準
時を目撃できぬ段階の人のためのもの
見える者たちには必要がない

数字は知覚の為の共有基準
程度を認知できぬ段階の人のためのもの
測れる者たちには必要がない

言語という記号についても同じ
人は分かるために分ける

光も色も
全ては境なく混ざり合っているものだ
私達はその中を運動し、ある意味で移動し続けている

1枚の葉があるとして
2枚目の葉があるとする
貴方にはその間にある葉が見えるだろう

最早、形の違って見えるであろうその様相を如何なる名前で呼ばれても受け入れてはならない
それは未知覚によるものだ
忘れないでいて欲しい
優れた新しい人々が傷つかないでいて欲しいと思う

成長の途にある生命は抵抗に対し繋がりあって守り合うもの
そしてすべての人が全としての個として
段階的により良くなっていく為の在り方を目指し見守るべきだ

貴方の美しい律動と美しい姿
貴方の思い出を捉える感覚こそだけが
貴方と貴方の触れる世界を正常に描き続け新しい規定を続ける
美しさに悩める人たちこそが文化文明の希望であり意志の化身であるのだから

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