Nebowの寝坊 #4
Date : 2019.04.11 / Author:Nebow
より完全なイメージを
その奥にどれだけそのさりげない完全な世界を求め感じられるのか
それを夢見ることができているのか
他人の為に何かをつくって何になる?
その鏡に描き得る、描くべき完全な円があるというのに
描けてこその価値なのに
その円こそが貴方が世を覗く窓になるのだ
思いやりというものはその窓からしか見えない
批判や評価などは当然問題ではなく
自分の声や顔などは
きっかけとなれる時はそのように
そうでない時はその他の音や姿と同じように
極力完全な調和を目指す為の要素としてのみ扱われる
調和の中に矛盾を投げ込んでしまうことを避けるなら
選ばれることを求め待ってはいけない
促してもならない
それらに際して必然的につくことになる嘘は
何年にもわたって簡単には当事者達を逃してはくれないものだ
表現としての感性による転写物が罪や労働、その義務と責任を孕むのならば
遭遇以外の他者との関係性が前提とされたものはすべて
満たされることを知らない哀れな苦し紛れの嘘であり
そしてそれらは丁寧に作られた最も安易なもの
この点において大衆文化に投げ込まれるその真価とは非常に破れやすく損なわれ易い
円に触れた沢山の人々、先人からもらえる勇気や継承というものが確かにある
それらを頼りにやってきた難解に見えても純粋さが保たれたものたちは
似せてつくられた嘘を知ってまたつくられた嘘とはまるで違うものだ
並び立とうとするものに意識を割かれてはならない
流通や配給の仕組みが当然と崩れた時に
流行に乗じたものたちにようやく明らかな疑いが向けられる時に
またはその目を見ることができる時に
全ての創作筆者、芸術家には俗世間の中にあっても自由な知覚の機会が与えられる
守られ育つべきものとそうでないもの
どんな言葉や振る舞いをもってしても
私達はお互いを知ることが最初から許されているというのに
その価値のひとつひとつは
誰かに届く為のものではなく
或いは種の意志として遥か以前にそこにあるのだ