THIRTY THREE RECORD

Nebowの寝坊 #8

Date : 2019.06.03 / Author:Nebow

架空のおまえ
架空のおれ

夢中になれるものとそうでないもの
おれはいつもおまえに問いかけている

おまえの求めるものはおれにとってそうではない
そしておまえはおれがどう出遅れるのかをよく知っている

しかしおれにもおまえの姿はよく見えるのだ
おれはおまえをよく知っている

おれの求めるものはおまえには見えていた筈で
さらにしかしその姿はおまえには見えよう筈もないものなのだ

今、架空とは代数
そしてその価値や高鳴りは本来の姿の在り方にある

おまえも喜びに進むものであるならば
このことを忘れ隠してはならない

人は強き弱きに拘らず
人の傍に立ち、こころを分かち合いたいと願うものだ

そのことをなににも掛け替えない時には

その時に縁は円であり艶
その時に知は地であり致

おまえの欲望を怨と知り塩とせよ
そのことを恥と知り遅とせよ

誤ちは千まで
過ちは良きも悪きも洗の下

私達は互いの傍でものを思うもの
同じ時を生きて過ごす者達の家とはそういうものだ
円は弧によってかたちづくられているのだから

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