アイスクリームスタジオ日誌
Date : 2021.02.10 / Author:Yawn of sleepy
アイスクリームスタジオにはミュージシャンじゃない方も結構来てくれる。
そういう時にいつも思うのだけど
プロ(経験者)ではない方は当然、既知のパターンで表現を考えることがない。
そこに示される初めての試みは常に鮮やかだと思う。
知識が曇らせるものがあるっていうのは音楽に限らないことだと思うけど
経験則や意図をもって成果を掴もうとするとかえって遠くなることは多い。
子供の頃に初めての遊具で遊ぶ時の感じにも似ていると思う。
目の前から意識に飛び込んでくる自身の行為による出来事に
新しく驚き喜べる余白が圧倒的に多い。
楽しそうなわけだよ。素敵ですねって思う。
“捨てるまでもなく持たずに取り組む”というのは
幸運や楽しさ、おもしろさへの近道ではなかろうか。
とはいえ僕自身、個人的には思考の痕跡が多く残る音楽も随分と大好きなので
"無為と恣意の両方の横風を受けながらの着地点"にこそ
センスが問われる筈ともいつも思ってます。
それはつまり偶然と必然の間の地点にある
演奏する人が平等に立ち止まるクロスロード
勇気と愛のお話なんだと思います。