音楽駅での空理空論 #4
Date : 2021.02.17 / Author:Yawn of sleepy
例えばピアノの鍵盤を弾く時の感触が
上から下に、その指の腹に落ちて来るとしたらどうだろう
鍵盤の重さも感触もそのままに
10本の指の腹の上に感じるそのひとつひとつを
幾つ隈なく感じ支えることができるだろうか
幾つの音だったら確かにひと時に扱えるだろうか
3つだろうか
8つだろうか
意識を行き渡らせながら
そのひとつひとつの
長短や強弱がつくるもの
それらひとつひとつが楽音というもので
その瞬間の連なりが音楽と呼ばれるものだ
今、想像できた指の上に残るその感覚が
或いは音楽の重さというものだろう