音楽駅での空理空論 #8
Date : 2021.04.10/ Author:Yawn of sleepy
虹を見た時にはっとする心
色彩にはっとするこころは
美しい光景そのものが根源的に孕んでいる
人にとっての価値とその成立の仕組みは
その時に開かれる感覚のことは
光彩と旋律の認識についてのことは
写真の露光時間についてのことは
人がそこに満たした時間になぞらえれば
絵画にも言える
再生される音楽や動画にも
あらゆる波と風、その流れと運びは
その開かれた露光を通って出入りくるもの
肌や目、耳や鼻、口を通過する光
そしてそれらを見守る時間こそは
光彩も旋律も言葉すらもそれらを通じて
多くを感じたいと望むこころの由として
ひとつ
記録と芸術とはそのようなものだ
そしてつまり最も重要なものごとのひとつとしても
人を護っているのは五感そのものであるということだ