THIRTY THREE RECORD

音楽駅での空理空論 #8

Date : 2021.04.10/ Author:Yawn of sleepy

虹を見た時にはっとする心
色彩にはっとするこころは

美しい光景そのものが根源的に孕んでいる
人にとっての価値とその成立の仕組みは

その時に開かれる感覚のことは
光彩と旋律の認識についてのことは

写真の露光時間についてのことは
人がそこに満たした時間になぞらえれば

絵画にも言える
再生される音楽や動画にも

あらゆる波と風、その流れと運びは
その開かれた露光を通って出入りくるもの

肌や目、耳や鼻、口を通過する光
そしてそれらを見守る時間こそは

光彩も旋律も言葉すらもそれらを通じて
多くを感じたいと望むこころの由として

ひとつ
記録と芸術とはそのようなものだ

そしてつまり最も重要なものごとのひとつとしても
人を護っているのは五感そのものであるということだ

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