THIRTY THREE RECORD

音楽というものは一緒に歳をとっていくものだと思う

バンドやオーケストラ、多様な合奏と独奏の単位の間には
色々な魅力があるけれどそのひとつとしても

加わっていくそれぞれがそれぞれの時間を過ごしながら
寄せたりかえしたりを繰り返している

あらゆる音楽に求められるのはやはり
音ではなく追想の質だと思う

自分以外との干渉に伴う大小の必然的な反発や信頼も
大小の対話、圧倒や驚嘆などのあらゆる感情のやりとりも

大きく見ればそのどれもが必ず愛おしいもので
録音とはいつもそれらの足跡であって欲しい

私たちそれぞれ自身の単位と音楽を大きく形づくっているのは
息つく間もなく感じる連譜や、長く感じる休譜

音楽や楽曲とはいつも、出会えた人たちとの
時間経過の中で見つかる楽興の足跡であって欲しい

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