音楽駅での空理空論 #9
Date : 2021.06.26/ Author:Yawn of sleepy
歌わないということは立派に歌の一部だ
それぞれが音楽という題材と向き合って
静脈と動脈のどちらに意識を傾けるのかという
右足と左足のどちらから踏み出すのかというような選択を除いては
高めることでその価値は起こり深まる
外に向かおうとする時に働くあらゆる力は
その全てを内に向け得る時に初めて外へと弾むのだし
人と音楽をひとところに封じ込めず解き放つ感情の差し向け方
そこに伴う二重三重の視点は
絵画にも音楽にも写真にも
結局のところで問われ試させるのは心の触りごごちなのだ
人は営みの中で
来る日も来る日もわりかし同じ毎日を送るわけだが
それが日と月と共にある安定的な歩みの側面であるところに
所謂、音楽やあらゆる芸術はそれを良しと眺め直させてくれたり
真意が望む変化の糸口を静かに示したりしてくれる
音楽に仕えるものとは声を聞くものではなく
結局のところで進んで感じる者であるということだ
喜びを受け取れた時に、新しく知られるより大きなそれらの喜びは