音楽駅での空理空論 #14
Date : 2022.11.01/ Author:Yawn of sleepy
雷鳴が届くまでを数えて待つ秒
音という物理エネルギーが大気を伝うその時に
温度、湿度、密度、または水中や氷中を
音は媒介物の影響を受けながら進む
そう考えると音楽はどうだろう
音楽は人の心によるものだ
音楽を媒介するのも人の心であるだろう
温度、湿度、密度と同じくして
つまり音楽も媒介者の影響を受けながら進むということだ
音楽が伝わる時には
その伝導が問われる時の真意においては
音や音楽そのものの質だけではなく
媒介物/媒介者の質も等しく問われているということだ
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私たちは常に自身の響きを省みて
大気である自身を整えなければならないように思う
時代とその音楽を これらのささやかで大切な足跡は
私たちの心を通って時を伝っていくのだ
自身が皆が何を良しとし、運び伝えてきたのか
どのような心に泳ぎ、心を許し讃えてきたのか
またそれはどうあるべきだったのか
そして今、これからはどうあるべきか
なにものではないという答えや逃げ場はない
すべては何かに値することになる
喜びを伴って
または無意識の伏せ蓋の下
そして更にもしも今が
伝えるものが介在しない真空の中にあるならばその時にも
発生したエネルギーは今もその向こう
中心に存在したまま私たちを待っているというものだ